banruのブログ

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動物農場を読んだ

先月動物農場を読んだ

共産社会,特にソ連を徹底的に批判した作品なんですが,
その批判の仕方が美しい

共産社会が労働者階級から搾取する資本家階級を追い出したように,
この動物農場でも動物から搾取する人間を追い出したところから始まる。
そして追い出したあとは豚によって農場が運営される

労働者階級と資本家階級の対比を動物と人間に変換したのも,
その後の農場を豚が指揮しているのも,
皮肉が効いているなと思った。
そして何よりも題名に“おとぎばなし”と入れて,
共産社会そのものが幻想にすぎないという作者の主張が感じられた。

綺麗な暗喩を用いて皮肉の文章を読むと,
スウィフトのガリヴァー旅行記を思い出すよね